ご挨拶

そして、これから

そして、これから

鴨川のせせらぎと、東山の夕映えに輝く、
京都祇園 四条通沿いの、細い路地の中・・・
千花の赤いちょうちんに灯が燈ったのは戦後まもない
昭和21年(1946年)にさかのぼります。

創業者である父 永田基男が復員後、ふとした縁で、混沌とした世の中ではありましたが、この地で包丁を握ることになり、お客様に足を運んでもらいたい、喜んでもらいたい一心で独学でひたすら料理の道を歩み始めました。

そして、これから

お客様と対峙する板前割烹のスタイルをこの上なく愛し、
食材を吟味し、余計な演出はせず美味しいものを少しずつ、
一皿一椀の小宇宙に自身の想いを込めたその料理は、
後年内外の料理人の方々に影響を与えたようです。

そして、これから

昭和63年(1988年)、店舗を改築し、日本の誇りとも言うべき檜の一枚カウンターを据え、父がこだわり続けた骨董と呼ばれる器の数々を目の前で、ご覧いただけるようにしました。
私も父と同じ道を歩み始めて40数年。
父は平成18年(2006年)に他界しましたが、父の料理に対する精神を忘れることなく、そして新しい風も取り入れながら今日もお客様の心に寄り添う、一皿を目指しています。
移り往くときを静かに受け止めながらも、いつの時代にも心に響くものは変わらないと信じ、日々、一歩ずつ、前へ上への気持ちを持ち続ける店でありたいと思っています。

千花 主人 永田雄義